「毎月、グルメサイトに高い広告費を払っているのに利益が残らない…」 「Instagramを毎日更新しているのに、全然お客さんが来ない…」
飲食店のオーナー様とお話ししていると、このような切実なお悩みをよく耳にします。 実はこれ、多くの方が陥りがちな「マーケティング=広告・販促ツールを使うこと」という勘違いが原因です。
この記事では、ぐるなび等でも提唱されているマーケティングの本質に基づき、単発の小手先のテクニックではなく、「売れ続ける仕組み(導線)」を作るための6つのステップを具体的に解説します。
飲食店のマーケティングとは「仕組み」を作ること
結論から言います。 飲食店のマーケティングとは、チラシを配ることでも、SNSでバズらせることでもありません。
「お客様が自然とお店を見つけ、行きたいと思い、実際に来店し、ファンになって何度も通ってくれる【一連の仕組み(導線)】を作ること」です。
例えば、穴の空いたバケツ(=リピートする仕組みがないお店)に、いくら水(=高い広告費をかけた新規客)を注いでも、水はすぐに流れ出てしまいます。
これでは、永遠に新規客を追い求め続ける「焼畑農業」になり、経営は疲弊してしまいます。
大切なのは、バケツの穴を塞ぎ、水が自然と貯まる仕組みを作ること。
強いお店が必ず実践している「6つのステップ」を見ていきましょう。
売れ続ける仕組みを作る「6つのステップ」
STEP1:コンセプトの策定・再定義(誰に・何を・どうやって?)
すべての土台となるのがコンセプトです。
ここがブレていると、あとの施策がすべて無駄になります。
- 誰に(ターゲット): 「20代のカップル」なのか「近所のファミリー」なのか?
- 何を(提供価値): 「非日常の特別な空間」なのか「安くてお腹いっぱいになる安心感」なのか?
- どうやって(強み): 他店にはない、あなたのお店だけの「ウリ」は何か?
万人にウケようとするお店は、誰からも選ばれません。
「このお店は〇〇な人のための、〇〇なお店です」と一言で言えるまで言語化しましょう。
STEP2:コンセプトに沿った店づくり
STEP1で決めたコンセプトを、実際のお店(メニュー、内装、接客スタイル、価格帯)に落とし込みます。
- ターゲットが「静かに飲みたいおひとりさま」なのに、店内が明るすぎてBGMがうるさくないか?
- 「産地直送の新鮮な魚」がウリなのに、メニュー表にそれが伝わる説明や写真がないのではないか?
コンセプトと実際の店舗体験に「ズレ」がないかを徹底的に確認します。
STEP3:店を知ってもらう仕組みづくり(認知)
ここで初めて、SNSやMEO(Googleマップ対策)、グルメサイトの出番です。
どんなに素晴らしいコンセプトとお店を作っても、知られなければ存在しないのと同じです。
- MEO対策: 「渋谷 居酒屋 個室」などで検索された際に、Googleマップで上位表示させる。
- SNS(Instagram/TikTok): お店の雰囲気やシズル感のある動画を発信し、ターゲット層の目に触れさせる。
- 店頭ボード(A型看板): お店の前を通る人に「どんなお店か」を瞬時に伝える。
STEP4:「行きたい!」と思わせる動機づけ(来店喚起)
お店の存在を知ったお客様が、次に考えるのは「今度行ってみようかな(比較・検討)」です。
ここで背中を押すフックが必要です。
- 食欲をそそるシズル感たっぷりの高画質な写真
- 実際に来店したお客様の「リアルな高評価口コミ」
- 「雨の日限定の裏メニュー」や「期間限定の特別コース」などの限定感
「いつか」ではなく「今日・今週末に行きたい!」と思わせる理由を用意しましょう。
STEP5:「また来たい!」と思わせる仕組み(リピート)
ここが飲食店の利益を最大化する最重要ポイントです。
美味しい料理と気持ちの良い接客は当然として、「忘れさせない仕組み」が必要です。
- LINE公式アカウントの導入: 会計時に「次回使えるクーポン」などをフックに友だち登録を促し、定期的にメッセージ(限定メニューのお知らせなど)を配信して再来店を促す。
- サンクスメッセージ: 予約してくれたお客様に、翌日お礼のメッセージを送る。
一度来てくれたお客様を「常連客(ファン)」に育てる仕組みが、安定した経営の鍵です。
STEP6:数字の分析と改善
最後に、感覚ではなく「数字」で振り返りを行います。
- どのグルメサイトからの予約が一番多いか?(費用対効果は合っているか)
- LINEのクーポン利用率は何%か?
- どのメニューが一番リピートに繋がっているか(ABC分析)
数字を見て、効果のない施策は止め、効果のある施策に予算と労力を集中させます。
まとめ:小手先のテクニックから卒業しよう
「飲食店のマーケティング=仕組みづくり」であることをお分かりいただけたでしょうか。
多くのお店は、STEP1(コンセプト)とSTEP5(リピート施策)を飛ばして、いきなりSTEP3(認知・広告)にお金をかけて失敗してしまいます。
集客に伸び悩んでいるなら、まずは一度立ち止まって「うちのお店は、誰にどんな価値を提供しているのか?(STEP1)」から見直してみてください。
土台がしっかりすれば、今までと同じSNS発信でも、お客様の反応は劇的に変わるはずです。
「自分の店の場合、どこから手をつければいいかわからない…」という方は、ぜひ当ブログの他記事を参考にしたり、SNSアカウント等からお気軽にご相談ください!


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